41年前に廃線になった、岐阜県中津川市の北恵那鉄道の廃線跡が、本日、7月31日(水)に「なんだこれミステリー」で放送されました♪
番組は、鉄道マニアで有名な「六角精児さん」が案内でした。
特に一番の見所は、奇跡の鉄橋と言われる巨大鉄橋、木曽川橋梁!
ということで、中津川市民の思い出の北恵那鉄道廃線跡を詳しく紹介していこうと思います。
目次
北恵那鉄道線とは
北恵那鉄道線は、中津川市の中津町駅と、恵那郡付知町(現在の中津川市付知)の下付知駅を結んでいた鉄道路線です。
北恵那鉄道のポイント
- 愛称:「恵那電」
- 駅間:中津町駅〜下付知駅
- 駅数:13駅
- 開業:1924年(大正13年)
- 廃止:1978年(昭和53年)
- できた理由:大井ダム建設のために、川を使っての木材輸送ができなくなるため、ダム建設の補償に鉄道建設
- 廃線理由:マイカー、バス利用が増え、北恵那鉄道線の利用者が減ったため
北恵那鉄道の廃線跡を観光
中津町駅跡
中津町駅は、現在の中津川駅の裏側(北側)にありました。
現在は、駐車場(コインパーキング)になっています。
北恵那鉄道の中津町駅(現、駐車場)から現在の中津川駅の方をみると、以前の国鉄中津川駅と北恵那鉄道中津町駅を結ぶ連絡線の跡が現在もあります。
写真の左側が連絡線の跡です。
アップの写真がこちらです。
中津町駅から恵那峡口駅へ
北恵那鉄道は、中津町駅から出発すると、次は恵那峡口駅です。
その恵那峡口駅までには、鉄橋が3つもあります。
しかも、今では見られないような作りの鉄橋だからすごいです!
順番に見ていきましょう。
最初にあるのが、第一中津川橋梁。
中津町駅から第一中津川橋梁まではすぐですが、直接はいけません。
中津町駅跡から真っ直ぐ進み、すぐの交差点を左側に進むとこんな道があります。
こちらも北恵那鉄道の路線跡です。
ここをさらに奥に進んでいくと…
こんな森の中への道に行ってしまいます。
この森の中を道ではない道を進んでいけるツワモノは、第一中津川橋梁にたどり着けますが、無理はやめておきましょう。
ということで、少し周り込んで先に川を渡って、そちらから第一中津川橋梁を見ましょう。
第一中津川橋梁
上の橋が、妙見大橋。下の石積みの鉄橋が第一中津川橋梁です。
こちらへは妙見大橋を渡ってきました。
北恵那鉄道の線路は、先ほどの森から抜けてくるとこちらの鉄橋に繋がっています。
それにしても石積みの橋脚がなんと見事なことでしょうか!
海外の建造物なら結構ありますが、日本でこういった見事な橋梁の石積みは、現代ではあまり見ることはできないと思います。
第二中津川橋梁
次は第二中津川橋梁です。
第二中津川橋梁へは、また少しだけ車で移動します。
目指すは、中津川市衛生センターあたりです。
こちらが、第二中津川橋梁です。
第二中津川橋梁も第一中津川橋梁と同じく素敵な石積みの橋脚♪
奇跡の鉄橋 木曽川橋梁
きました!
北恵那鉄道廃線跡の主役とも言える
「奇跡の鉄橋」
木曽川橋梁です。
木曽川橋梁の手前側からの写真。
本当に巨大な鉄橋です。
川を渡ってからの木曽川橋梁。
河原からの木曽川橋梁。
玉蔵大橋からの木曽川橋梁。
主役なので、ドドドン!っと4枚もの写真を一気に載せました♪笑
別に鉄道マニア、廃線マニアとかではないのですが…
すごいです。
美しいです。
子供の頃からこの鉄橋はなんとなく目にしたことはありましたが、そこまで気にせず生きてきました。
しかし、近くで見た瞬間、いやーなんとも声が出ませんでした。
廃線後41年も経っていて、ずっと木曽川の激流にさらされてても、ビクともせずに綺麗に残ってるのが本当に素晴らしいと思います。
こういうのが残ってる中津川ってなんかいいなーっと思った瞬間でした。
木曽川橋梁の写真撮影スポット
奇跡の鉄橋、木曽川橋梁の写真撮影ポイントは、少しわかりにくいので詳しく載せておきます。
目指すべきところは、北恵那鉄道の恵那峡口駅跡です。
こちらを目指してくると、ここにくる一歩手前にこんな分かれ道があります。
ここの左側にこんな小屋があります。
ココ!大事な場所です!
こちらは恵那峡口駅舎から観光船乗場に変わって、現在は休止している建物。
ここの右脇の石の道を降りていくと、河原に行けます。
ここが木曽川橋梁が綺麗に撮影できるスポットです。
ここが河原ですが、石や岩があって足元が不安定です。
木曽川に落ちないように、注意して撮影をしましょう!
さらに、先ほどの建物から今度は左側をみると、小さな階段があります。
ついでにロープもつけてあります。
登れ!
ってことです!笑
そこを登るとすぐに、川を渡った側からの木曽川橋梁が目の前にあります!
とてもいい撮影スポットです!
忘れずに小さな階段を登っていきましょう♪
恵那峡口駅の跡
恵那峡口駅の跡も中津町駅と同じように、今では跡は全く残っていません。
現在はこんな感じです。
はい、現在は道路です!
ここからさらに進んでいくと、さらなる北恵那鉄道の廃線跡が見えていきます。
この道路を真っ直ぐ進みます。
すると、上地神社という神社があります。
上地神社はこんな感じです。
ここのすぐ隣にある大きな石垣があります。
実はこちらも廃線跡です♪
この石垣は、北恵那鉄道の跨線橋の橋台です。
跨線橋とは跨線橋とは橋の一種で、鉄道線路をまたぐ橋のことです。
お城の石垣じゃないか?と思うほど、立派な石垣が残ってます。
さらに真っ直ぐ奥に進むと、上地橋梁があります。
こちらの道から車で進むのは厳しいため、一本下の道から奥に進みましょう!
上地橋梁
こちらが上地橋梁です。
きれいな石積みの橋脚と鉄橋が目の前で見えるのは、ここが一番でしょう!
めちゃくちゃきれいでビックリ。
奇跡の鉄橋の木曽川橋梁もいいですが、上地橋梁もまた格別な感じがします!
ここまでが、中津町駅と恵那峡口駅から山之田川駅の途中までの廃線跡でした。
ここからの廃線跡は、森の中になるので、さすがに撮影に行くのはかなりのマニアでないと厳しいかも。
一度、車で玉蔵大橋まで戻り、違う道から次の駅の廃線跡に進むのがいいです。
ここまでの道のりを、全部周りたい!という場合は…
初めての方でも、車があれば、1時間ちょっとくらいで周れると思います。
苗木城にもとても近いので、観光ついでに北恵那鉄道廃線跡と一緒にみると面白いと思います。
ちなみに、苗木城からも木曽川橋梁の鉄橋も見えるし撮影もできます。
ちなみに….
ここまでの道のりで、まだ立ったの2駅です。
当時の北恵那鉄道は13駅ありました。
つまり、まだ10駅以上あります!笑
このまま1ページで紹介してしまうと、とんでもなく長いページになってしまいそうです。
ということで、続きはまた別の機会に書いていこうと思います。
当時の中津高校の生徒が撮影した動画
北恵那鉄道が走っていた当時の映像を当時の中津高校の放送部の生徒が撮影した動画がありましたので、載せておきます。
現在より41年以上前に高校生が撮影し、編集してたと思うととても素晴らしいです。
こういう動画を残しておいてくれたから、私たちがこんな歴史があったと知ることができる貴重なものですね。
北恵那鉄道のデザイン復刻バスが始動!
9月16日より、北恵那交通が北恵那鉄道のデザインのバスを作成し、新型の路線バスを1台導入したみたいです。
当時の北恵那鉄道の雰囲気を感じられるかもしれませんね!
詳細は岐阜新聞のWebニュースへどうぞ♪
参考 バスに北恵那鉄道デザイン復刻岐阜新聞 Web
施設名:北恵那鉄道廃線跡 |
住所:岐阜県中津川市北野町2-14(中津町駅跡) |
TEL:0573-66-1111(中津川市役所) |