恵那山の標高は2,191 m
中央アルプスの南端に位置し、長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがっています。
そのルートは4本。
恵那山北方の富士見台、神坂峠にある萬岳荘あたりから進む『神坂峠ルート』※中津川市落合から車で登った所が、神坂峠であり、阿智村のヘブンス園原スキー場からゴンドラでも辿りつけます。
東側の阿智村から登る『広河原ルート』
西側の中津川市阿木川上の恵那神社脇、恵那山登山道としては最も古く、かつ、長く登りもきつい『前宮ルート』
阿木川上をさらに中津川沿いに林道で進んだ先にある『黒井沢ルート』
であります。
が!!
ルートの事は山の地図や専門のページに任せておいて、ここでは『展望がきかない』と言われがちな恵那山の頂上の楽しみ方を、パワースポット恵那神社奥宮七社を紹介します!
目次
頂上?稜線?
地図を見て下さい。
緑色のゾーンが「山頂」と言われるゾーンですが、約1.2kmで標高差が50メートルほどです。
ここは、なだらかなアップダウンが続くゾーンですので、”なだらかな稜線”といえる地形であります。
稜線とは山の峰から峰へ続く線。山の尾根のことです。
故に!
森や、湿地が点在しているので、気持ちよく歩けます。
頂上広場から紹介します
広河原ルートからは、一番手前、神坂ルートからは一番奥となる場所が、頂上広場となります。
この広場、20人くらいはゆったりと座ってご飯を食べられそうですし、展望台もあって、登山の方々はとにかくここを目指してやって来て、ここで満足して帰って行きます。
今までの私もそうでした・・・。
尚、展望台からの眺めは、ご自身で確認して下さいませ!
恵那神社奥宮本社
頂上広場の奥に恵那神社奥宮本社が鎮座しています。
中津川上流の阿木川上地区にある恵那神社が「本宮(もとみや)」といって、里のお宮であり、そこに対しての「奥」宮ということらしいです。
また、七つのお社を全てを含めて奥宮であり、その中心の「本社(ほんしゃ)」とのこと。いずれにしても、山頂一帯は神様の場所の様です・・・。慎んで散策した方がいいのかな(笑)
とってもキレイに整備され、また、低木の茂みの中だから、「ご利益あるぞーっ」っていうかの如く、神々しい(^人^)
恵那神社奥宮本社
まゆたまちゃん
六乃宮「葛城社」
六乃宮「葛城社(かつらぎしゃ)」
祭神:一言主大神(ヒトコトヌシノオオカミ)
場所は本社から奥へ進んでほどなく、歩道の脇の茂みの中に静かに祀られています。
まゆたまちゃん
五乃宮「富士社」
五之宮「富士社(ふじしゃ)」
祭神:木花咲耶姫大神(コノハナサクヤヒメノオオカミ)
六乃宮からさらに奥へ進んで、森が開けて、空が広がる歩道の途中にあります。
ここはとても気持ち良い場所で、2019年10月の上旬に行った際は、紅葉がもう始まっていました。吸い込む空気がすぅーっと体をすり抜けていくような心地よさを感じました。
まゆたまちゃん
トイレ休憩と避難小屋
五乃宮の先はまた森となりますが、その先にはトイレと避難小屋があります。
山の上はでの水の確保は、雨水に頼るしかありません。
恵那山の山頂ゾーンの水場も、トイレ前から分岐する「黒井沢ルート」の途中にしかありません。
ですから、山のトイレを使う際は、注意書き等をよく読んで、マナーよく使うことが大切ですね。
そしてその先にある避難小屋。
もしもの場合、または、山頂で泊まってみようかな?なんていうことにも使って良いようです。
無理して登って、エネルギー切れや、筋肉疲労、けがなどしてしまうくらいなら、いっそ一泊を見込んでゆとりの計画を立てるのもアリ!です。
中には薪ストーブ
小屋の中の薪や備品
大切に使って、ちゃんと片付けておくことを、各々が心掛けるべきですね!
広々とした就寝スペース
すでに相当キレイになっていますが、必ず来た時よりも美しく!です。
四乃宮「熊野社」
四乃宮「熊野社(くまのしゃ)」
祭神:速玉男命(ハヤタマオノミコト)
避難小屋の先はまた森となり、その中を進んだ所にあります。
まゆたまちゃん
測量上の最高標高点
四乃宮と三乃宮との間にある標識。時代と共に進んだ測量技術の結果、恵那山の最高点はここ!ということらしいですが、それくらいなだらかな起伏が続く山頂ゾーンなのです。
三乃宮「神明社」
三乃宮「神明社(しんめいしゃ)」
祭神:天照大神・豊受姫大神(アマテラスオオミカミ・トヨウケヒメノオオカミ)
最高点からまたしばらく進むと視界が開けた尾根筋に祀られています。
まゆたまちゃん
二乃宮「劍社」
二乃宮「劍社(つるぎしゃ)」
祭神:天目一箇命(アメノマヒトツノカミ)
三乃宮からは10分ほど進まなければならないので、今までより少し離れています。
ここまでしばらく進んでくると、もうすっかり森の中、岩の中。
苔が生して、木々が茂り。その先に神様の祠。
神様がそこに、本当に座っているようです。
まゆたまちゃん
一乃宮「一宮社」
一乃宮「一宮社(いちのみやしゃ)」
祭神:猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)
二乃宮からさらに離れています。そして、
途中神坂峠ルートと前宮ルートとの分岐があるので、「前宮ルート」をしばらく下ってください。
この先は前宮ルートとなっているので、下れば阿木川上(アギカオレ)恵那神社里宮まで至る道となっています。
まゆたまちゃん
おまけ:里の恵那神社
前宮ルートの入り口、中津川市阿木川上(アギカオレ)にある「恵那神社」は、この山頂の七社をお祀りしている神社です。
ここから始まる前宮ルートは恵那山のいわば正規ルートだったんでしょうね。ということで、今回の六乃宮から順に数字が下がって来たのは!!
前宮ルートから進めば、
一乃宮から始まるのです!
という、恵那山山頂と里の神社とのはるかなつながりも感じられる、恵那山山頂のパワースポットならぬ、パワーエリアをご紹介しました。